明日の3月27日は「桜の日」です。1992年に”日本さくらの会”が制定しました。さくらが「3 (さ) × 9 (く)=27」の語呂合わせです。

 桜は日本のシンボルという感じですよね。外国人にもそのようなイメージを持つ人が増えてきました。
 それでは、桜にちなんだ都市伝説的なエピソードをご紹介。


◆桜の下には死体が眠っている



 梶井基次郎という作家の作品、「櫻の樹の下には(クリックで作品が読めます)に出てくる話ですが、そのネタ元が、前からあったのではないかと言われてます。

 それは、「桜染め」という綺麗なピンク色で染める手法があるのですが、これは、桜の花びらを使うのではなく、桜が咲く前の小枝を使うのです。

 この桜の小枝を煮詰めたり冷やしたりすることで綺麗なピンク色に染まるのですが、「桜の色の素」をこの小枝が溜めていることから、桜の花がピンクで綺麗なのは「死体の血を吸っているからじゃないのか」という話が、当時からささやかれていたそうです。
 そう、桜の木の下に死体が埋まっていて、その死体の血を吸っているから桜の花の色がピンクになるという噂です。

 昔の人々が慣れ親しんだ、夜の
一本桜の幻想的な美しさを目のあたりにすると、この世のものとは思えない美しさに逆に怖さも感じます。

 この美しさには実は訳があるのでは・・・。
 そう思うのも無理はないのかもしれません。桜の花びらの儚さに、日本人の死生観が組み合わさって生まれた話なのかもしれませんね。

 もうすぐ咲く桜を夜桜で楽しみながら、こういう噂話を思い出すのも良いかもしれません。

美しいと思うのと怖いと思うのは紙一重かも。