よく聞いているiTunesのポッドキャストの「怪談ララヂオ〜恐い水曜日(ラジオ関西)から。木原浩勝氏の話がとても興味深い内容でした。
◆ 落ちてきたホテルの部屋の鍵
とある有名なプロレスラーが沖縄のホテルに宿泊した時の話。部屋について荷物を置いて、さあ、外にでも食べに行こかということになりました。出かける際にはフロントに鍵を預けないといけません。
すると鍵が見つかりません。さっき鍵を開けて部屋に入ってきたばかりなのに何故見つからない?部屋をくまなく探しても見つかりません。プロレスラーだからベットを片手でひょいと持ち上げて下を探してみるのも出てこない・・・。
これは困ったとフロントに行って、鍵がどうしても見つからないと相談に下りていきました。
フロントと話をしていると、「あのぉ・・・」と若い男女二人がきて、「この鍵が出てきたんですけど・・・」と鍵を持ってきました。
「あれ?、それ、何号室の鍵なんですか?」とみんなで鍵の番号を見ると、そのプロレスラーの部屋の番号です。
「ん?どういうこと?」フロントとプロレスラーの二人が理解できずにいると、カップルの男性が「いや・・・あのぉ・・・聞いてもらいます? この鍵、天井から落ちてきたんです。上から落ちてきて、チャリンと私たちの目の前に・・・。信じられないけどホントなんです。二人で見ているので間違いないんですけど・・・」
そのプロレスラーの部屋は、そのカップルの真上の階の部屋でした。
「うーん・・天井をすり抜けて落ちてきたんかなぁ・・・」そうとしか考えられなかったとのことでした。
なんとも不思議な感じの話ですが、オチはありませんし、解明もされていません。理由もさっぱり分かりません。実話系の話は実はこういうものばかりなのです。
怪談は怖いことばかりではない、こういう変な話も怪談なのです。
管理人をこの道に招きこむキッカケになった『新耳袋』の著者の一人、木原浩勝氏が語る実話怪談をメインにひづきようさんと松山勘十郎さんが聞き手とした本格的な怪談番組。「怪談」とは何かが分かります。