1912年。イタリアのとある修道院で奇妙な古文書が発見されました。この書物は今までみたこともないような未知の文字が記され、未知の植物や、人間や星々などの多数の挿し絵が描かれていました。
 発見者はウィルフリド・ヴォイニッチという古物商で、この彼の名前をとって「ヴォイニッチ手稿」と呼ばれています。

 全230ページからなるこの書物ですが、2011年、アリゾナ大学で行われた質量解析の結果、1404〜1438年のものと特定されました。

→GigaziNE 解読不能の奇書「ヴォイニッチ手稿」の年代が特定される

しかし、内容に関しては未だに解明は出来ておりません。


その内容は幾つかに分類されます。

◆謎の植物たち

 230ページもの書物のうち、約120ページは謎の植物の数々が描かれています。そのほとんどは、その実在が確認されていないものばかりで正体は不明だそうです。



星や天体に関するページ
 約20ページは、天体に関する内容で、占星術に関係した内容ではないかといわれています。太陽、星、人間などが配置され、12宮の記号も描かれています。


生物学と思われるページ
 これも20ページにわたって、女性と奇妙な管のようなものが描かれています。女性は妊婦のような姿で液体に浸かっているような絵が描かれており、バイオテクノロジー的な印象も感じます。



薬草と薬物学と思われるページ
 20ページに渡り、薬草と思わしき植物の根が描かれています。その多くが瓶とセットで描かれているので、薬草関連の説明と思われます。しかし、この植物も現代では未確認の植物なのでその正体は不明だそうです。


描かれている言語は?

 文章に使用されている言語を解読しようと、多くの研究者たちが試みたのですが、未だ成功した者はおりません。総じて、私たちが使っている言語と似た特徴も持つ一方、単語の繰り返しのように、使い方としてまったく類似の言語が見当たらないという独自の特徴も持つことが解析を難解にしているようです。
 一時はまったくのデタラメ説も出たのですが、現在の研究では、言語学的解析に照らし合わせ、 何らかの言語として成立機能している傍証が得られています。


 第二次世界大戦でのアメリカ軍の暗号解読のプロである、ウィリアム・フリードマンという人も戦争の傍らで解析に挑みましたが、その結果は、この言語は、「暗号文書」ではなく「人工言語」であるという結論を出しました。しかし、このフリードマンですが、その後、健康を害したために暗号解読を辞め、ヴォイニッチ手稿を解読することなく、亡くなってしまいました。

いつの日か、この言語が解明される時がくると良いですね。もしかすると、人類が驚くべき内容かもしれません。

この「ヴォイニッチ手稿」は実際に見ることができますので、解明にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。解明ができたら世紀の大発見になるかも。


http://www.voynich.com/folios/


2ちゃんのオカ版では、こんな記事も。

『記憶が2つあるんだが』謎に包まれたヴォイニッチ手稿が読める男の話

→【オカ板版】「記憶が2つあるんだが」 謎に包まれたヴォイニッチ手稿が読める男の話

最後が怖い終わり方をしています・・・・。



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