サンポール後藤さんのラジオ、「事件にまつわる恐い話」から。
集合団地に共働きに出ている夫婦が住んでいて、そこには7,8歳になる一人息子がいた。
お母さんは8時ごろに帰宅、お父さんはもっと遅くに帰ってくるのだが、お母さんがかえってくる時間まで、息子はずっと一人で留守番をしていることになる。
最近、その子供の泣きわめく声がうるさいとご近所さんから苦情が来た。
お母さんは、もう分別つく年にもなったのだから、「寂しいのはわかるけど、我慢出来ないの?」と子供を諭すのだが、その子供が反論するには、毎晩決まった時間に知らないおじさんが家に入ってきて、自分の腕をつかんで連れていこうとするとのこと。
それで、必死に抵抗するために叫んだり、暴れたりしているらしい。
とても嘘を言っているようには思えないのだが、鍵が開いた形跡もないし、一人で待っている不安感から、空想と現実の分別もつかないこともあるだろうからと、お母さんはある提案をした。
「じゃあ、お母さん、明日会社を休んであげるから、そのおじさんが来たら連れていかないように断るから。」
「でも、お母さんが居たら入ってこないよ。」
「じゃあ、押入れにお母さん、隠れているから、そのおじさんが来たら大声で呼びなさい。お母さんそれまで押入れに隠れているから。」
そう約束して、次の日、お母さんは押入れに隠れた。
子供は、知らないおじさんに悟られないように押入れの中に潜んでいるお母さんに声をかけないようにした。
そのうちお父さんが帰ってきた。
「あれ、お母さんは?」
「押入れに隠れている。」
お父さんが押入れを開けるが、そこには母親はいない。
そのまま行方がわからなくなった。
警察が事情聴取にくるが、いかんせん年端もいかない子供の供述である。お母さんは何らかの事情でその家から失踪したのではないかということになった。
お母さんは子供の身代わりになって連れ去られてしまったのでしょうか。とても嫌な話で印象に残っています。実在の事件なのか、調べてみたのですが、出てきませんでした。ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
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