100年ほど前の1908年の6月30日の日、突如上空を強い光を放ちながら高速に飛行する物体が現れ、シベリアの森林地帯上空で大爆発を起こしました。(ツングースカ大爆発)。巨大なキノコ雲が立ち上がり、数百km先まで大音響が響いたといいます。1,000Km離れた家の窓ガラスも割れたといいますからすごい衝撃だったと思います。
ツングースカ爆心地の写真
遠く離れたロンドンやパリでも百夜のような現象が数日続いたそうです。
当初は隕石が落ちたものと考えられていましたが、数年後の現地の調査では、クレータが見つからず隕石自体の破片も発見されませんでした。爆発地点では半径
30kmの森林が炎上、東京都の面積に匹敵する2,000平方kmもの広さに渡り樹木がなぎ倒されていました。また爆発地点では地球表面にはほとんど存在
しない元素のイリジウムが検出されています。
物体が何だったのかは未だに解明されていないため、様々な説が流れました。主なものでは、
氷の彗星の水蒸気爆発説
人工の核爆発説
反物質の衝突説
巨大UFOの墜落説
などあります。
爆発で生き残った樹木は、異常な早さで成長していたとうことや、爆発地から突然変異で生まれたと考えられる新種のアリや昆虫類がいくつも発見されていることなどから核爆発や放射能がまかれたのではないかという憶測から、核燃料を動力とするエイリアンの宇宙船が爆発したと考える学者もいました(巨大UFOの墜落説)。
またある学者は、宇宙空間にあった反物質が地球の大気圏に接触して大爆発したのではないかとも考えました(反物質の衝突説)。
しかし、現在最も有力な説は、氷の塊の彗星のようなものが、大気の摩擦熱で上空で水蒸気爆発を起こしたという説です(氷の彗星の水蒸気爆発説)。多分そんなところかとは思いますが。その説によると落下した物体は、約10万トン、大きさは60〜100mぐらいとされています。
落下した場所には、村などがないところからこれだけの衝撃に関わらず、犠牲者が一人も出なかったのは幸いでした。もし都市に落下していら人類史上最大の大惨事になっていたことは確実です。
最近でもロシアに隕石が落ちてかなり話題になりましたね。
→2013年チェリャビンスク州の隕石落下
オンラインマガジンのGIGAZINEでは、その時の映像をまとめています。
→ロシアに墜落して激突した隕石のとんでもない瞬間を撮影したムービーまとめ
けが人が多数出ましたが死者は出なかったようで何よりでした。こちらは隕石が見つかりオークションで売られたり、観光地化したりして騒ぎがしばらく続いているようです。
実は隕石は非常に多く見つかっており、地球には1年に何千個も落ちてきますが、そのうち見つかるのは10個程度だそうです。
この過去に地球上に落下した隕石のデータをマップに表示した方がいます。
Javier de la Torreさんという方です。マップはこちら。IE9以前などのブラウザでは見ることができません。
meteoritessize | CartoDB
丸のサイズは大きければ大きいほど落ちた隕石が大きかったことを示しています。
ちなみに日本はというと、
こんな感じです。●印をクリックすると詳細なデータが出てきます。
宝くじの一等が当たる確率は一千万分の1だそうですが、隕石が直撃する確率は百億分の一だそうですので、心配する必要はなさそうです。でも5回も隕石が家に落ちてきたという人の話もあります。本当かなあ。隕石はすべて本物だそうですが。
→「異星人に狙われている」男、隕石が5回も家に落ちてくる
→地球に隕石が大激突してできた知られざる巨大インパクト・クレーター トップ10
隕石が地球に衝突する危機を描いた映画もあります。
隕石の見かた・調べかたがわかる本 |
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