昨日のニュースでこんな記事が配信されていました。
徘徊で保護の女性2人 未だに身元不明
全国で認知症の疑いがある高齢者が多数行方不明となっている問題で、県は4日、県内で徘徊で保護された高齢者のうち、女性2人が現在も身元不明のままである、と発表した。
県が5月末に、33市町村を通じて調べたところ、2010年に鎌倉市内で保護された女性が現在も身元が分からず相模原市内の養護老人ホームに入所していることが分かった。
以前、聞いたこんな話を思い出しました。ソースはYouTubeです。
ある日、高速道路交通警察隊に勤務している警官の友人が数年前に体験した話。
友人は、ある日、他の課の課長に呼び出された。
内容を聞くと、一週間前にあった東北自動車道の事故について詳細を聞きたいとのこと。その事故というのは一家四人を乗せた車が、平日の夜中に中央分離帯に激突して全員死亡した事故だったらしい。
他の車からの通報で夜勤で勤務していた友人が現場に直行したのだが、到着していたときにはすでに全員黒焦げになって死んでいた。
その後、身元の特定が行われて歯の治療記録から東京西多摩地方に住んでいる家族だというのがわかった。
死んだのは夫婦とその長男と長女の計4人。
事故を起こす要因も見つからず、特に不審な点もなく、単純なハンドル操作のミスによる事故ということで処理された。
それで、友人も、「なんの変哲もない普通の事故でしたよ。」と課長に報告した。
すると、その課長が「実は・・・。」と、呼び出したその理由を語り始めた。
その話によると、昨日の夜に少年が東京の◯◯市にある警察署にやってきて、
「僕が死んだとニュースでやっていたんだけど、僕は一体誰なんですか?」と言ってきたらしい。
少年の話をまとめると、一昨日の朝に寝坊して起きたら家に家族が誰もいない。
どこかに出かけたのだろうとそのまま気にも留めていなかったのだが、夜になっても誰も帰ってこないし、連絡もない。
心配になって警察に電話したが、子供のイタズラかと思われてすぐに切られてしまった。祖父母や親戚にも電話をしたが、誰も連絡を受けていないと言われた。
そのまま朝まで待っていると、つけっぱなしのTVから、自分も含めた家族全員が死んだことになってると知った。
そんなことはないはずだから、詳しく知りたいということで警察を訪れたそうだ。
その話を聞いた友人は、その事故の資料を改めて提出したのだが、見直した時に不思議なことに気がついた。
家族の歯科治療記録との照合で、父親と母親、長女は間違いなく本人だと判明したのだが、長男に関しては頭部の損損が激しく照合ができなかったと記録に書いてある。
しかも、家族は青森近くで事故を起こしたのだが、両親は中部地方出身で東北に知り合いがいないことがその後の調査で明らかになっていた。
その当時は旅行にでも出かけた際の事故ということになっていたのだが、どうにも不自然な事が多すぎる。
それで友人は資料を提出してから数日後に例の課長にその後の事件の進展を聞いてみた。すると、課長は口ごもりながらこう答えたらしい。
例の少年は、見た目や身体的特徴は死んだ少年によく似ていたが歯型が違うため別人だと思われる。
その事を本人に告げると少年は錯乱したため、心療内科のある警察病院に搬送した。
その後の調査で事故死をした家族の家を調査したが、事故後に誰かが住んでいた形跡は無かった。
そのことも告げると少年は完全に精神に異常をきたしたため、結局どこの誰だかも分からず、今もその病院にいる。
もう済んだことだから今後一切関わらないでいい。
友人はそこまで話すと最後にこう言った。
「黒焦げの死体は、本当は一体誰で、自称長男の少年は一体誰なんだろうな。それと、あの家族は平日に誰も知り合いのいない場所に向かっていたんだ?
俺は思うんだよ。あの家族は何かから逃げていたんじゃないかって。何から逃げていたのかは分からないけどな。」
なんとも不思議な話です。
もう一人の自分を見ると近いうちに死んでしまうというドッペルゲンガーの話がありますが、 自分が誰だか分からなくなると精神に異常をきたしてしまうというのも要因なのでしょうか。
上記の話の朗読は、雨銀さん「怖い話41話」、3分48秒あたりからです。
日本でも、実はこんなに沢山の身元不明者がいるのですね。
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