管理人が小学校高学年の夏の間だけ、しかも荒川の河川敷だけで体験した不思議な話を綴っていきたいと思います。
それは、体験した仲間たちの間で、いつしか”荒川トワイライトゾーン”と呼ぶようになり、大人になってからも「あれはなんだったのだろうか」と語るようになった不思議な話です。
②落ちてきたものは・・・。
まだ、トワイライト〜夕刻には充分な時間が残されている昼下がり。
これから帰る時だったのか、次なる遊び場に行く途中での出来事は定かではない。
荒川の土手の上を仲間数人と歩いている時のことである。
先に誰かが気づいたのか、全員が一斉に気がついたのかは分からない。
ただ全員がそれが落ちてくるのを目撃した。
雲ひとつない空の上からなにやら黒い固まりがヒュルヒュルと落ちてくる。
それは、あっという間に、我々の前に落ちてきた。
鳩の頭であった・・・・。
「うわっ!」みんな一斉におののいた!
なんだ!どうして?理解が出来ないことが起きるととる行動は一様に同じである。
ものすごい勢いで、周囲を、上空を、そしてお互いの顔を見つめ合った。
鳩の頭を加えた大きな鳥がいたのか?上空は雲ひとつない青空である。飛行機もいない。 誰かが遠い所から放り投げたとも思えない。上空から落ちてきたものであることは全員が目撃しているのである。
あり得ないことを理解した我々が最後にしたことはもう一度、落ちてきた”それ”を見ることであった。
やはり紛れも無い”鳩の頭”である。たった今まで生きていたかのようなちぎれたような首には鮮血が残っていた。
我々は、方向を変えて、その場から走り逃げることしかできなかった。
数年後、何回かこの話がクラス会や同窓会で出るのだが、その度にこのグロテスクな体験を解明しようと試みるが、満足な回答は得られないまま毎回話が流れることになる。
そして、もうひとつ語られることとして、なぜ、あの時、全員が真上を見上げたのだろうかということである。上空の異変になにかを感じたのだろうか。その場にいた全員がなんとなく真上をみたというのも不思議なことである。
荒川での不思議な話(随時更新)
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2014-05-13 01:40
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本当に不思議な話ですね。
人間って無意識に同じような行動をとるんですね。
by johncomeback (2014-05-13 07:19)