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ジャック・ド・モレーと都市伝説

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  西洋の歴史の教科書では必ず出てくる十字軍遠征。
 このなかでも”テンプル騎士団”は、
聖ヨハネ騎士団ドイツ騎士団と共に最も有名な騎士団と言われています。

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 そのテンプル騎士団の最後の総長、ジャック・ド・モレー (Jacques de Molay、1244年? - 1314年3月18日 ※右図)がフランス王フィリップ4世の手により、異端の濡れ衣を着せられ、1314年3月18日に火刑に処さられ、この時に、テンプル騎士団も解体させられます。

 この悲劇と、第一回の十字軍遠征の終了直後の設立という古い歴史を誇ることから、この騎士団は数々の伝説に彩られてきました。
少し紹介してみましょう。

 
 伝説①〜テンプル騎士団はイエスの聖杯、もしくは聖櫃を、またはイエスが架けられた十字架を発見し保管している。

 これは、テンプル騎士団の本部がエルサレム神殿の跡地に建てられたことから噂されています。



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伝説②〜フリーメイソンはテンプル騎士団の意思を受け継いでつくられた。

 これは、生き残ったテンプル騎士団が、スコットランドに移り石工職人となって身を隠したという話からきています。
 




伝説③〜 海賊旗のデザインはジャックドモレーの頭蓋骨である。


 最後の総長であるジャックドモレーの遺体を掘り起こしたとき、頭蓋骨と2本の骨がクロスした状態で発見され、これを見た騎士団は「人は頭蓋骨と2本の骨さえあれば復活出来る」という意味をこめて、ジョリーロジャーと呼ぶ海賊旗を作ったのであるという説です。

 更には、この海賊旗を使用した海賊たちと、フリーメーソンを繋げる記録が残っているとか。石膏職人だけでなく、海賊になったという伝説もあります。


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 古来、秘匿性と神秘性を兼ね備えてきたこのテンプル騎士団に対し、多くの団体が自らの出自をテンプル騎士団と結びつけることで、その神秘性を高めようとしてきた歴史もあるのではないでしょうか。

 テンプル騎士団は、巡礼者が現金を持たずに旅行ができ、現地でお金を引き出せるような世界初の銀行システムをつくったとされ、そのため、国家以上の資金を有し、時の権力者たちから憎まれていきます。
 そしてその富裕なテンプル騎士団に目を付けたフランス国王フィリップ4世は、最大の債権者であったテンプル騎士団からの債務帳消しをもくろみ、テンプル騎士団の資産の没収と破壊を行いました。

 こうして、テンプル騎士団は解体され、総長であるジャックドモレーは火刑に処せられます。
 火刑の際、ジャック・ド・モレーはフィリップ4世と教皇クレメンス5世に呪いの言葉を発したといわれ、同年中にフィリップ4世もクレメンス5世も亡くなっているという事実も残っています。


 更には、日本で超有名なアニメがこの伝説を元に作られているという都市伝説まであります。

信じるか信じないかはあなた次第です(笑)

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